地域学校協働活動
高齢者の幸せのために
(公開日:2026/01/28)
こんにちは。楠中学校です。1月28日(火)です。私立高校一般入試の結果が今週次々と発表されます。3年生にとっては大変気を悩ませる時期になりました。こういう時こそ「仲間」や「家族」の存在が大切になってきます。仲間や家族の存在ははうれしい時は喜びを倍増させ、悲しいときは辛さを半減させます。「受験は団体戦」しっかり相談し、この苦しい時期を乗り越えましょう。そうすれば、すてきな大人へ成長していきます。がんばれ3年生!やればできる!君たちならできる!
昼休みに教頭先生がコミスクルームに生徒を集めていました。ぶらっと訪問しました。
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2月1日(日)10時から万倉ふれあいセンターにおいて「シニア向けスマートフォン講座~ラインに挑戦しよう~」が開催されます。講師として楠中生に白羽の矢が立ちました。ボランティア募集したところ、多くの楠中生が名乗りをあげました。さすがです。
そこで、教頭先生から事前指導が行われていました。地域の高齢者の方々の幸せのために、是非、がんばってきてください。やればできる!君たちならできる!
ところで、昨年の12月13日(土)に楠地区人権教育推進大会が開かれました。その中で楠中生を代表して3年生の石津聡子さんが人権作文を発表しました。
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まさに「高齢者の幸せのために」自分たちのできることを訴えたものでした。今日は全文を紹介します。
「心の赤いトマト」
私は今、畑でトマトを育てています。ひいおばあちゃんが元気な頃は、道具を使って野菜を植える祖母の隣で、ひいおばあちゃんと一緒に、周りの草抜きをしていました。実は、生き物がいないきれいな肥料だけの土で育ったトマトより、小さな生き物が入った土で育ったトマトのほうが、大きく赤く育ちます。そして、より甘く、おいしくなるのです。トマトなどの野菜の生育にとっては、小さな生き物のある豊かな土壌や、人の愛情にあふれた手間は必要不可欠な存在なのだと感じます。
私の大好きなひいおばあちゃんはとても器用で、よく編み物を習っていました。少し体が不自由になってからも、落ちないようにと低めのベッドに座っているひいおばあちゃんの前の床に座り、和やかに編んでいきました。編み方がよくわからなときに側に行くと、私の手を握って、かぎ針の動かし方や毛糸の通し方を「手を一回転するように毛糸を通すんだよ」と優しく教えてくれました。
マフラー用のふわふわの毛糸は、ひいおばあちゃんチョイスのピンクと淡い赤の混じったものでした。それは、ひいおばあちゃんの温かい心のように感じ、私の心が休まるような空気に満たされていました。
ところが、いつの頃からかひいおばあちゃんの記憶があいまいになり、どうやってベッドに上がればよいのかもわからなくなり、上がれたら、今度は落ちてしまったりと、思うようにならないことが続いていました。
私たちは、毎日の薬を飲み忘れないようにと、薬を入れるカレンダーを作りました。白い壁に掛けるので、目立ちやすいように、黄色ベースの布に、一ヶ月分の日付と曜日を赤で書き、くっきりと見えるように工夫しました。ひいおばあちゃんと一緒に準備していくのも楽しかったし、手の運動にもなって一石二鳥だと思いました。
私は、家族としてひいおばあちゃんのことをとても大切に思っていました。けれど、ひいおばあちゃんの思いを本当に理解できていたのだろうかと考えます。
高齢者の方は、多くの方にお世話されていく中で、「自分は皆に迷惑ばかりかけている」と思いがちです。それは、とてもつらいことだと思います。だからこそ、家族として、自分の意見を言いやすい雰囲気をつくってあげること、高齢者の思いをまずは尊重していくことが大切だと思います。ひいおばあちゃんは、家にいるとき、窓の外をずっと眺めていました。足が悪く、杖を使っても危ないと判断して、外に行かせてあげることができませんでした。でも、鳥の鳴き声がして、立派に育った稲や草木を見ながら散歩することは高齢者にきっと安らぎを与えることと思います。
だからこそ、高齢者の割合の多い私たち楠地域の大切な自然を守り、外の風に触れる機会を地域みんなでつくりたいと思います。家族だけでは人手が足りないこともあるでしょう。そんなときは、デイサービスや公的機関のサービスを活用させていただき、専門的なケアが必要かもしれません。職場体験で介護について学んだ友だちからも聞いた介護の重要性をまず皆で理解すること。そして、生徒会が中心となって、デイサービスをはじめとした施設を訪問し、懐かしい歌や昔遊びを通して交流を図ったり、高齢者の方の多くの知識や知恵を教わったりすることもできると思います。高齢者の方たちの思いを後の世代につなげる役割を果たしたいと思います。
赤いトマトが豊かな土壌で育つように、小さな力であっても互いに支え合う人が増えていく、さらに笑顔と思いやりにあふれた活気ある楠地区の土壌をつくりあげていきたい。子どもも大人もみんなで高齢者を支え合って、温かな地域にしていきたたい。私も地域の一員として、高齢者の幸せのために愛情をもって行動できる大人へなっていきます。
楠中生、楠地区の地域課題のひとつに少子高齢化があります。中学生として高齢者の幸せために何ができるかを考えられる人になりたいものです。「誰かのために」「何かのために」大切にしていきましょう。やればできる!君たちならできる!
地域学校協働活動
- ボランティア活動 (1)
宇部市立楠中学校